卑怯なボクは深海魚
第10章 違和感のある感情
――――…あいつ…一人で何をしゃべって歩いてる?
いや――――違う…
辻山の隣に――――…誰かいる?
遠く前を歩く辻山の隣には…辻山よりも背の高い俺の知らない男がそこにいた
いつも一人でいるイメージだったが…
辻山はその男と笑いながら駅の中はへと入っていく
「――――…誰だ?」
――――ふと、クラスのヤツの言葉をおもいだす
“ヤらせてくれる穴があったら…”
辻山はそんなやつじゃない――――…
――――は?俺は…なんでそんな事…
クラスのヤツが変な事言うから!?こんな事考えるんだ!
帰りが一緒だっただけだろ?
辻山にだって友達ぐらいいるだろ!?
辻山だって……俺以外とあったり…するだろ?
辻山だって――――…
俺以外と…
抱き合ったり…
見つめるあったり…
キスしたり――――…
セックス――――…したり…
するだろぅ――――…
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