卑怯なボクは深海魚
第12章 振り返り…出る感情の真意
彼女は――――…すぐに来た
暇だったのか…
誰かと遊んでいたのか…
きっちりデートを決め込んだ服装だった
「どうしたの?春太から連絡くれるなんて…すごく///うれしい」
「――――そうかな?
…なんかね――――…何も手につかなくて…会いたかった――――…」
――――辻山に言いたい台詞を全部…彼女に言ってみる
ぶっちゃけ…目の前の彼女に何の興味も持てない自分に驚いている
「///春…太――――…」
――――…はぁ…違う――――…
違うよ…バーカ
お前の照れた顔は…嘘臭いんだよ
ガキなのに背伸びして化粧を塗りたぐって…
素顔が解らない…
学年で一番可愛い――――…って言われてた彼女だが…
蓋を開ければ…結局…女だった
友達との繋りやオシャレ、スイーツ、女子力しか頭に無いのか…薄さを感じてしまう