卑怯なボクは深海魚
第12章 振り返り…出る感情の真意
「///春太――――…受験勉強してたの?」
彼女はテーブルの上に広げられた俺の参考書を手に取り…
へ~!凄いね~!…なんて、パラパラ捲る…
「今年の夏は頑張らないと…」
俺は、参考書を彼女から受けとると鞄に片づけた
「息抜き――――…したい……」
熱い視線を彼女に向ける――――…
“したい”――――…に、含みを持たせる
彼女の肩が…ピクリと跳ねる
「///い、息抜きは…大事だよね…」
彼女はすぐに俺が何を言いたいのか理解した
――――…辻山も…このくらい理解力が有れば…こんなにも苦労はしないのに…
彼女を目の前にして…
辻山の事を考えだすなんて――――…
かなりの重症だ――――…