卑怯なボクは深海魚
第14章 これは…デートですか?
「――――…あぁ~ごめん!俺、付き合ってる人いるんだよね…
で、その人と予定あるし…ご飯もその人と食べるんで――――…君の気持ちはすごく嬉しいんだけど…今はその人を大事にしたいから…ごめんね?」
先輩は、丁寧にその子が傷つかないように交際を断った――――…
外面いい人の仮面を被り…王子さまの様な笑顔でその子にちゃんと断りを入れていた!
「///あっ、そ、そうですよね――――…こんなに格好いい人ですし…彼女さんとかいますよね!?
本当に…ごめんなさい!でも、言えただけでも幸せです!ありがとうございました」
頭を深々とさげた女性は……自分の席に戻って行った