卑怯なボクは深海魚
第15章 秘密の関係?!
「――――…で、先輩…大丈夫ですか…?」
お昼休み…
屋上に呼び出されたボクの目の前に…
貢ぎ物を抱えた先輩がぐったりした状態で踞っていた!
「遅い!遅い!遅い遅い遅い遅い!何分待たせるんだよ!」
うゎ…誰が【ザ・スイート王子】なんてあだ名つけたんだよ!
まったくスイートでもなければ王子でもない先輩にボクは少しだけ怯む
「先輩――――…荒れてますね」
ギロリっと、睨むその目はさっきまで爽やかな目線を送っていた人物とは思えない…
「健太…俺は今――――…“先輩”呼びされるのヤなんだけど!?」
――――え~…そんなの知りませんよ…
でも、卒業までそれで通すと決めて仮面を被っている先輩の裏の顔が見れるボクは役得なのかな?
「///春太さん――――…?」
「///お…ぉう…」
それに、“春太さん”って呼ぶとすっごく嬉しそう