卑怯なボクは深海魚
第15章 秘密の関係?!
「~…さっきから…健太…俺のこと“先輩、先輩”って…
それじゃぁ…充電できね~んだけど…」
「――――あ、本当だ…へへへ…春太さんって…けっこう我が儘なんですね」
ボクは抱き締められながらでしょう先輩の胸で笑った
「――――笑うな」
すねてる顔が目に浮かぶ…
午後の授業が始まるチャイムが聞こえる…
「///春太さん――――…本当にいいの?」
「いい――――…古典の授業は…大学生並の知識が俺にはあるから…」
夏休みの課題も――――…先輩は古典は参考書を見なくてもスラスラ解けていた
古典は得意なのだと思っていたが――――…大学生並みの知識とは…
「――――…ボクは物理なんですけど…」
「――――…物理かぁ…南先生だろ?大丈夫…あの人の授業は一問を一時間かけて説明する傾向があるから…1回サボったからって…遅れることはない――――…」
言われてみれば…その通り…
難易度が高い物理だからか…あの先生は慎重すぎる…
「だ~か~ら…このまま…一時間充電させろ」
「春太さん…強引ですね…
そんな所も好きですけど……バレないようにしてくださいね」