卑怯なボクは深海魚
第15章 秘密の関係?!
時間はあっという間に過ぎ――――…
僕たちはチャイムと共に離れ…別々に階段を降りて別れた
「また、メールする」
と、先輩は笑って貢ぎ物の袋を抱えて行った
――――…もう、誰からも手紙やプレゼントなんて受け取って欲しくなかったけど
言える訳もなく
ボクは大きく息を吸い込んだ――――…
――――大丈夫…先輩の香りがボクの中からする…
まだ――――…大丈夫…
笑顔で別れても――――…ボクの心は…不安でガチガチになっている
“両想い”
だと…先輩は言うけど…
先輩がボクの想いに気がつくことは無い――――…