卑怯なボクは深海魚
第16章 積らぬ雪の運命
合格通知が手元に来て――――…真っ先に辻山に言わないといけないのは解っていた
でも、直ぐには言えなかった
何故か…嫌な予感がしたから――――…
しかし、黙っていることは流石に出来なくなり
辻山にLINEで報告をした
ケン < おめでとうございます!
シュン > ああ、辻山のおかげだ!
返事が来て
俺もそれにたいしての返事を返した
――――…何だよ…
――――…俺…最低じゃん
LINEの画面を見つめ――――…俺は
辻山への罪悪感で目の前が真っ暗になった