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卑怯なボクは深海魚

第16章 積らぬ雪の運命


待ち合わせ場所は…



あの公園――――…




時間は…あの日と同じなのに


季節が時間を急かすから、夕陽が綺麗なあの時とは空の色も空気の冷たさも全く違う



暗く――――…寒い








「先輩!良かった――――…」


公園にはすでに辻山が待っていて俺の姿が見えたことにホッとしたのか…笑っていた




――――…変わらない…笑顔



臆病で大胆――――…弱虫で強気…



辻山はそんなヤツ



居心地が良くて…最低な俺の居場所





「待ったか?――――…悪い…なかなか連絡出来なくて」



「大丈夫ですよ…ボクからもしなかったんですから――――…おあいこです」




辻山は俺に向き合うと「ヘヘヘ」と、笑い俺を見る



声が届く距離で会話を初めてしまったがため…そこで俺の足は止まった…



少し距離が有るが――――…



辻山は構わず話をする




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