卑怯なボクは深海魚
第3章 戻らぬ日常
しかし――――…これ以上…家族に心配はかけられない
「――――…だいぶ気分はいいから、明日から学校に行くよ――――…心配かけてゴメンな?」
「――――そう、なら良かった…」
康太は、安心したように笑うと部屋の扉を閉めた
弟があんなに心配しているのだ――――…
父さん母さんはもっとかもしれない…
ボクの恋愛感で――――…親を悲しませる訳には行かない
それは、隠し続けると決めたときに一緒に決めたことだった
これは…ボクの背負うものであって――――…両親は関係ない