卑怯なボクは深海魚
第4章 不愉快なオアシス
俺は、学校から離れたコンビニに向かった――――…
前回は後輩に見つかり――――…成功とは言えなかった
――――…そう言えば…
初めてだった――――…今まで…不思議と成功し続けていたが…
バレたのは…
あの日が初めてだった…
過信していた
何度もやっている完璧な間合いとスピード
バレるなんて…微塵も思っていなかった
俺は――――…コンビニを目の前に…
入るのをためらっていた
もう、成功しないかもしれない――――…
後ろから声をかけられた時の
心臓を鋭い剣で突き刺されたかのように…痛くて苦しい――――…あの感覚…
俺は――――…
後退りしていた