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卑怯なボクは深海魚

第4章 不愉快なオアシス


俺は心のなかで笑うと――――…


唇に着いた涙の味を思い出していた








今日も――――…手の震えは無い




周りの奴らがどんなに俺に期待を寄せていても…




アイツだけは――――…違う俺を知っている…と、思うだけで



行き場の無かった俺のどす黒い塊は



そこに有るのに…重さを増さなくなった













「――――…アイツを探そう…」





俺は――――…後輩をちゃんと探そうと決めた






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