テキストサイズ

卑怯なボクは深海魚

第5章 動き出す関係


急いで階段を降りていると――――



屋上の扉が開く音がして





「辻山健太!!

明日!明日の試合――――観に来い!」




と、頭上から――――…先輩の声が降ってきた!




と、同時に――――…



授業の始まりのチャイムが…先輩の声を包み込むように校舎に響いた…――――…




ボクの足は一瞬止り…



階段の上を見上げる――――……








――――…先輩…?…今……



だが、ボクは――――…階段を降りて行った




ストーリーメニュー

TOPTOPへ