隣の芝生
第4章 目糞鼻糞を笑う…
「――――ぅ、臭っせぇ」
ガキのいた部屋は…ベランダ側の部屋とは比べ物にならないくらい臭く…暑く…
ヤバかった
ガキは窓ガラスに寄りかかり…ピクリとも動かない
俺は、ゴミを踏みつけながら――――…ガキの側に行こうとした…
が…散乱していた汚物を踏み――――…「最悪」と、声に出してしまった…
と、その声が聞こえたのか…動かなかったガキがピクッと反応した
俺は、とりあえず窓を開けようとガキの側に行ったが――――…
そこのガラスは嵌め込み式で…開閉が出きるタイプじゃなかった!
「――――だから…ここを監禁場所にしたのか…」
しかし、悪臭は汚物とゴミだけではない気がした…
と、部屋の片隅に――――…
哺乳瓶が転がっているのが見えた
――――…
俺はガキを抱き上げ…部屋を飛び出した!