隣の芝生
第4章 目糞鼻糞を笑う…
俺は病院でパニックになった――――…
羨ましかった――――…羨ましかった…
ガキの放任主義が羨ましかった…
その反面…俺は自分の境遇か残酷過ぎると耐えきれないと…
家族を――――…あの、クソ家族を殺そうと計画した!
そして、見事に――――…実行した!!
あのガキに!俺は――――勝ったと言ってやりたかった!
俺は、お前より幸せになるんだと!!
あの家の、俺の家族を見せるつもりだった!!
なのに――――…
なのに――――…本当は
ガキは、飲まず食わずで…一室に…
兄弟と置き去りにされ…逃げることも出来ずに…
泣いていた――――…
俺は…何日も…ガキを部屋から眺めていた…
ただ…羨ましいと…
眺めていた…