隣の芝生
第1章 後――――…
女子高に通う姉さんと…俺は…
何度も体を重ねている
「――――また、アザ増えてる…父さんにやられたの?」
「姉さんもだろ?」
俺の背中に最近出来た青アザに姉が触れる
「あの人…手加減ないから…嫌い」
姉さんは俺の背中に体を寄せ…あからさまに胸を押し当ててきた
「――――…姉さん…昨日、親父と?」
「――――ええ…早く死ねばいいのに」
俺は姉さんの言葉にフッと笑った
――――もう、死んでるよ…
なんて…言えば姉さんを喜ばせるだけだから…
俺はそれ以上笑わなかった