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安住の地はマンションでした

第2章 mission2:見つけ出せ!

抜け出せればこっちのもんだ!
連日の実験実験で体力奪われてるけど、大した問題では無い。
人間が追いつけないスピードで。
どこまでも、どこまでも行ってやる……!

走り出すと、体はどんどん風に乗ってスピードを増してゆく。これなら追いつかれないという安堵と、同時にやっぱり僕たちは生粋の人間では無いんだと思い知らされる。

「ねぇ、海くん!!」
「なんだ?」
「噂のマンション、本当にあると思う?!」

人間達が話してた。
人ならざるもの達の集うマンションがあるって。
セキュリティコードが誕生日なのは、もちろん気になる。
でも今は身を隠す場所が必要だから、それについては後回し。

「あると……思うしかない。俺達が身を隠せるのはそこしか無いだろ?」
「……ん、そうだね!」

そのマンションは、人ならざる者であり、なおかつそこを必要とする者のみ辿り着けるって、言われてるんだ。

つまり。
今の僕たちがまさにその状況って事。

まぁ、本当にあればなんだけどね?

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