
将来の夢
第1章 嬉しかったんだよ
彼女は…俺の頬擦りを身を固くして受ける…
「…あれ?まだ、部屋に慣れない?リラックスしてていいんだよ?ここは、君のお家でもあるんだか…」
俺は、彼女の小さく振るえる肩を抱き締めた
彼女は“まり”ちゃん
長い髪が“愛”に似ていたから…声をかけた
「俺の妹も長い髪なんだよ…君と同じぐらいの歳かな」
赤いランドセルがとても似合っていて…本当に“愛”に面影が似ていた
だから――――…“愛”の代わりに…
“まり”ちゃんをお嫁さんにすることにした…
彼女を家に呼ぶのは…緊張したけど
妹と友達になってほしいって頼んだら――――…“まり”ちゃんは、家に来てくれた
でも、家に妹の“愛”が居ないと気がつくと…少し機嫌を悪くしたので…
眠らせて…手足を縛った
心苦しいけど――――…大きくなるまで…
これで待つしかない…
そう思った
