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「この質問大会の波に乗ってオレも気になってた事を。あゆちゃんがファッションショー経験があるの知ってたし、それでオファーしたんだけど。にしても事前の練習でも飛び抜けてたし。元モデルか何かなのか？」
「あ、実はそうなんです。元々なりたくて学校行ってて、ランウェイ歩いたこともあるんですけど……。母が亡くなって、父は借金残して蒸発して、それ所じゃ無くなっちゃって。中退して働きに出たんですけど……こんな出会いに恵まれて、人生嫌なことばかりじゃないですね」

恵まれ過ぎだけど。
借金も返済できたし、今は楽しいことだらけ。
流れとはいえ、重い話しすぎちゃったかな……？

って思ったら。

「っ……？」
「頑張ったんだねぇ……！偉い。こんなに若いのにしっかりしてるよ……」

まさかのアカリさんがほろほろ泣き出してしまった。

「あっ、あっ、アカリさん？！」
「ああ、いいんですいつもの事です。アカリはお酒が入ると泣き上戸になるので放っておけばいいんですよ」
「ヒカリは冷たいなぁどうして？どうしてそんなに冷たいの？オレはヒカリが大好きだよ！ヒカリは？ヒカリはオレのこと好き？？」
「はいはい好きですよ。好きですからもう寝てください。奥にベットあるでしょ？」
「準備万端過ぎるだろ」
「誰かさんがこうなる事は想定済みです」