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罪と罰

第1章 1

「──ふぅ、またあの夢か…」

目を覚ました俺は自分の居場所を確認すると、安堵の息を漏らした。
もう何度目だろう、あの夢を見るのは。

俺は乾いた口を潤すために冷蔵庫からペットボトルを取りだし、水を喉に流し入れた。ペットボトルの容器はベコベコと音を立ててしぼんでいく。

「…あっつ…」

口元を拭うと、閉めきっていた窓を全開にした。
柔らかな風が肌を纏う。人の話し声や生活音が耳に届き、青い空と植物が視界に入った。

俺はパソコンを起ち上げると、忘れないうちにさっき見た夢をブログに書き込んだ。すると何分間後にコメントがついた。

『何か意味があるんですかね? 心当たりはないんですか?』『前世の記憶とか?』『妹と禁断な関係、羨ましすぎるww』

コメントを見て鼻で笑う。
何か手がかりがあればとブログに書き始めたのだが、特に得られる情報はなかった。
俺は一人っ子だし、そういう趣味はない。
色々夢診断もしたがいまいちピンとこなかった。

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