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秘密の裏山

第1章 秘密の裏山

キモチいいというのか、何ともいいようがない。
まるでおちんちんの先っぽに稲妻でも走ったようなカンジだ。

うっ、ううっ

ボクがうめき声をあげるとおちんちんから白いおしっこがもの凄い勢いでドピュっと飛び出した。いや、おしっこじゃない、なんだこれ?

は、はあはあ

それを出したら何だか疲れた。
それからものスゴく悪いことをしたような、自分は最低な人間だと思えるような気持ちがボクの心をかけめぐった。

ボクの放った白い液体が木を汚した。

それからもボクは秘密基地でいけないことを続けた。

やり方はすっかり覚えた。
エロ本を見て興奮してカチコチに硬くなったおちんちんを刺激すればあの不思議な液体が飛び出して信じられないキモチさがやってくる。

そして、自分なんて消えてなくなってしまいたいほどの罪悪感もやってくる。

苦しい、ツラい、だったらこんないけないことはやめようと何度思ってもやめられない。

ボクは誰にも内緒で秘密基地でいけないことをし続けた。
秘密基地にある木はボクの放ったヘンな液体で汚れていった。

ある日、ボクが内緒のいけないことをしようと秘密基地に向かうと・・ない、秘密基地がない。

場所を間違えた?
いや、間違うワケがない。毎日のように行っている秘密基地なんだから。

とにかく一度入り口に戻ってやり直そうと思ってボクは歩き出した。

でも、来たとおりに逆に進んでいるはずなのに入り口にも戻れない。

おかしい、さっきから同じところをぐるぐると歩き回っているような気がする。

信じられないことだが、秘密基地にもたどり着けず、入り口にも戻れず、ボクはよく知ったはずの裏山で迷子になってしまった。

なんでよく知っているのに迷子になってしまうんだ。もしかしたら不思議な世界に迷い込んでしまったのか、一生ここから出られなかったらどうしようと、いろんなことを考えながらボクはさまよい続けた。

毎日のようにエロ本なんて見ていけないことをしているから罰が当たったのかな・・

もう何時間ぐらい歩いているのだろう・・

夕陽も沈み、すっかり真っ暗になった。

疲れた、体がだるい、眠い・・

迷子のボクは気を失うように眠りに堕ちていった。

もう目覚めることのない永遠の眠りになるかも知れない。

それもいいか。エロ本を見て悪いことばかりしてるボクは消えるべきだから・・

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