無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

4-3

映画公開の直前イベントと　完成披露試写会。
全部が終わったのが22時過ぎ。


ぱらぱらと降り出した雨のおかげか　なんとなく早めの解散の空気になり、いつもならスタッフさんや友達を誘って飲みに行く俺も　今日ばかりはさっさと帰り支度をしてカズの家に向かう。


まだ比較的早い時間だから　もしかしたら帰ってないかとも思ったが、見上げた部屋の窓からはあかりが漏れていた。


よかった、今日は家にいるんだな・・・
安心してインターホンを鳴らすと。


「はい・・・」
「俺」

「え、潤くん？あ・・・どうしたの？」
「突然ごめん。仕事思ったより早く終わったから来たんだけど・・・いい？」

「え、あ、うん・・・えっと・・・うん、ちょっと待って・・・」