
5色の星☆アソート
第64章 いっしょだと最高! AN3 ニノ
3-1
熱いシャワーの下 ごしごしと顔をこすって
溢れる涙を洗い流す
相葉さんも使いたいだろうから
早く出なくちゃ、と思うのに
泣いた後の顔を見られるのが嫌で
毎回遅くなってしまう
好きだなんて言えない
そんなこと言ったら相葉さんを困らせてしまう
優しい相葉さんを苦しめたくない
だったら遊びのふりをした方がいい
ずっと前から繰り返してきた
“相葉さんの為に”という言い訳
そんなのは卑怯だってホントはわかってる
けど 俺だって出来れば傷つきたくない
ホントの事を言ってお互いが気まずい想いをするより
俺一人が秘密を抱えて生きた方が良い
そうやって、俺はずっと自分自身に言い聞かせて来たんだ
