
5色の星☆アソート
第10章 目覚めたら SN5 翔
せめて車を拾うまではついて行ってやろうと、呼び止めて着替えようとしたけど
躊躇してる間に ニノは静かに出て行ってしまった
「・・・いっか・・・これ以上少しの間も俺と一緒に居たくないだろうし・・・」
ため息混じりに独り言を言う。
自分を納得させるために。
・・・大通りまで出ないと タクシーは捕まらないだろう。
いや、そこまで出てもこの時間だ・・・うまく捕まらないかも・・・
そしたらアイツ 一人で夜道を歩き続けるんだろうか・・・
せめてここで車を呼んでやればよかった。
いや、やっぱりもっとちゃんと話し合うべきだった・・・
ニノは何か言いたげにしてたのに・・・・・・
後から後から後悔が押し寄せる。
嘘を吐かれたのは俺の方なのに、
・・・ニノの瞳が悲しそうに揺れるのを見たせいだ。
俺の方がニノに悪いことをした気がして 落ち着かない・・・。
