
5色の星☆アソート
第11章 目覚めたら SN6 ニノ
6-1
玄関のドアを閉めるまで我慢してた涙が ぶわっと溢れてきた。
・・・でも俺が泣くなんて卑怯だ。
嘘吐かれて、振り回された翔ちゃんが 俺のこと心配して、大野さんに頼んでまで 無事に帰れたかを見届けようとしてくれたのに、何で俺に泣く資格がある?
そんな暇あったら 傷つけたことを償う方法を考えないと・・・。
でも 翔ちゃんは 俺と話なんかしたくないだろうな・・・、
手紙でも書こうか・・・
長くなるかもしれないけど、この際俺の気持ちを全部綴ってみよう。
たとえ渡して読んでもらえなくても、そうすればきっと俺も諦めがつくだろう・・・。
手紙、と言っても便箋なんて持ってない。
仕方なくプリンター用のA4用紙を取り出してペンを握るけど。
どこから・・・何から書こうか・・・
いや、まず気持ちを整理するためにも落ち着いて・・・、コーヒーでも淹れて飲もう。
