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仁美がトイレに行っている隙に
辰巳にそれとなく聞いてみた。


「あの子が辰巳のカノジョって本当？」


あくまでも冷静に。


私が辰巳に想いを寄せていることは知らない。


「言わせてるだけだよ」


否定も肯定もされなかった。


「ま、私には関係ないけどね」


卓から離れようとすると
辰巳に手を掴まれた。


「気になる？」

「……別に」


その手を振りほどいた。