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今夜は客の出入りが頻繁で
ホールを任されている私は忙しいながらも
辰巳と仁美の様子を窺っていた。


「辰巳さんてぇ……だねッ。キャッ」

「仁美ちゃんだって……だよ」

「もぉッ。ゃだぁッ」


仁美はこれ見よがしに辰巳とイチャつく。


腸が煮えくり返って
口から内臓が出そうなほどムカつく。


私なんて……さっき初めて
辰巳に手を握られて
それですらドキドキしたというのに。