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「この前の模試と似たような問題を
作成したから、解いてみようか」


何事も無かったかのように
問題用紙を渡された。


さっきまでキス……してたのに。


一問一問を考える度に
無意識に唇に触れてしまう。


そして辰巳先生の視線を感じると
慌てて唇から手を放す。


答案用紙を目の前にしながら
キスの余韻に浸っている私を
辰巳先生に知られたくなかった。


欲しがっているように
思われたくないから。


でも実際には……欲しい。