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Treasure of life

第10章 三日月

「着いたー!ここ、ここっ!」
「…やっぱり」
ここは以前、俺らの番組の企画で相葉さんが先輩と訪れていたラーメンのお店。

「ここの担々麺ほんと最高だったんだよ!」
「美味そうに食ってたもんね」
「ニノちゃんにも食べてほしいな〜と思って」
そう言って相葉さんはニコリと笑った。

店員さんに案内され、奥の方の席に着く。

「酸辣湯麺はないの(笑)?」
「わかるよ。ニノちゃん大好きだもんね。
でもないのっ!担々麺のお店だって言ってんじゃん!」
「わかってるよ(笑)」

相葉さんをからかうと楽しいなあ(笑)。

10分ぐらいして、料理が運ばれてきた。

「ほんとにねっ、美味しいんだよ!?でも辛いからね!気をつけて食べてねっ」

「じゃあ、いただきまーす!

うん、うまっ」
「でしょ!?」
「これ、やみつきになりそう」
「じゃあ、俺も。いただきまーす!」

あーあ。そんな勢いよくすすったら……
「ゲホゲホッ」
案の定、むせた相葉氏(笑)。

あなた、俺に忠告しておきながら…。
前も同じことやってなかった(笑)?

「ほら、がっつくから(笑)」
「だって、お腹減ってたんだもんっ」

それは、あなたがこんなとこまで来るからでしょ?

俺は心の中でツッコみながら笑った。

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