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Treasure of life

第11章 After the rain

side O

横たわっている潤の顔を覗き込んだ。

「潤…、大丈夫だった?」

「…うん。俺ね、智くんとずっとひとつになりたかったんだよ」

「俺も…。だけど、踏ん切りがつかなくて。半年以上待たせちゃったもんな。潤の気持ちわかってなくて…すまん」

「ううん。いろいろあったけど、智くんとまたこうして一緒にいられて嬉しい」

「結果的に潤に守ってもらっちゃったな。本当は俺が守らなきゃいけない立場なのに」

「へへっ」

頬をそっと撫でると、潤は照れながら微笑んだ。


「潤、愛してるよ」

そう伝えると、大きな瞳を更に見開く。

「智くん、ありがと。俺も……愛してる」

「ムリして言わなくていいよ(笑)。大好きだよ、で伝わるよ」

すると、潤はちょっとはにかんだように笑って
「ふふっ。ちょっと背伸びしちゃった(笑)。
じゃあ、智くん大好き」
と答えてくれた。

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