
Treasure of life
第12章 Find The Answer
「良かった。潤、今回は喜んでくれて」
「いや、あの当時(亀潤と呼ばれていた頃)もすげー嬉しかったのよ?
ただ、上手く笑えなくて素直に喜べなかっただけ」
「うん。潤もそんなツラい時期があったんだね」
「そうね~、今だから話せるっていうところもあるよね」
潤がふわって笑った。
そんなところもかわいいなって思う。
「うん……。演出考えてくれていつもありがと」
「急になに?怖いんだけど(笑)」
「いや、普段言えないことを伝えてるだけだよ」
俺がそう言うと、潤は照れたように首筋を摩った。
「じゃあ俺も……。智の振り付け大好きだよ」
「ほんと?」
「うん。踊っててすげー気持ちいいの」
「潤、ありがと~」
「何だこれ(笑)」
何かの罰ゲーム?って恥ずかしがって、潤は手元のコーヒーを煽った。
そんな潤の言葉に、俺のやってきたことは間違ってなかったって思えたんだ。
