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Treasure of life

第13章 Perfect Night

side O

2人で風呂に浸かりながら、夜空を見上げた潤が呟く。

「雨止んだっぽいね」

「うん」

「明日は晴れるかなあ」

「明日は晴れだ」

俺の希望も込めて言った。


まもなく睡魔に襲われて、一緒にベッドに潜り込む。

「今日は楽しかった。ありがとね」

「うん。ありがと~」


「また一緒に行ってくれる?」

「行くよ」

「……うん」

心なしか潤の目が潤いを含んだように見えたから、引き寄せて抱きしめた。



潤はたまに憂いを帯びた表情をする。

休止した後のことが不安なのかな、とか考える。


その原因が俺なら……

できるかぎり一緒にいてやりたいと思う。

俺にはそんなことしかできないから。



また釣りのリベンジしような。

あと、宇宙に行ける日が来たら一緒に行こう。


俺は、潤と行きたいから。

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