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Treasure of life

第13章 Perfect Night

side M


あたたかい。

ふわふわとした雲のベッドにいるみたい。


「…こう、


……潤、いこう?」


光の先で、俺に向かって手を差し伸べている。


その柔らかい声は……




カーテンの隙間から朝の光が射し込む。

「あ…」

目覚めると…、隣には愛しい人の顔……。


「潤、おはよ」

智は俺と目が合うとニッコリ笑った。

「ん……、おはよ。何?」

「潤の寝顔見てた」

その一言に一瞬で脳が覚醒すると、
「は!?…見んなっ!」
恥ずかしくて咄嗟に布団をガバッと頭まで被った。


「気持ちよさそうに寝てたね~。なんかいい夢でも見てたの?」

言えるわけない!!智との夢を見てたなんて!

「俺の夢?なんちゃって(笑)」

「な……!んなわけねーじゃん!」

「ふふっ。潤はほんと嘘つけないよね(笑)」

「嘘じゃねーし!」

布団をバッと捲って反論する。

すると、智は
「…こっちは素直なのにね」
と、布団の中に手を入れて、反応を示す俺のに触れた。

「ヤッ…、朝だからだよっ」

なんか、やわやわと撫でるように触るから


「ね、やめて…」


だんだん変な気分になってしまって……。


そんな気持ちを感じとったのか、智がイタズラな表情でこっちを伺った。

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