
Treasure of life
第1章 Baby blue
side O
潤が俺に会いに美術準備室に来てくれた。
俺のことを覚えていてくれたんだ、と素直に嬉しかった。
潤は、昔はまだ背が小さくて可愛かったけど、今は背も伸びて『ザ・イケメン』という感じ(笑)。
だけど、やっぱり当時の面影はあった。
今でも喜怒哀楽がはっきりしてんのかな〜(笑)。
その日を境に、潤は放課後、バイトや俺が顧問を務める美術部の活動がないときは美術準備室に来るようになった。
今まで離れていた時間を埋めるようにいろんな話をした。
俺も一応教師だから、潤は気を遣って長居はしなかった。
授業がない日も会いに来てくれるのが嬉しかった。
あるとき、潤が椅子の背もたれに両腕を重ね、そこに顎を乗せたいつもの格好で
「俺、ここにいたら邪魔じゃね?」
と、尋ねてきた。
「大丈夫だよ」
俺がニコッと笑って返したら、
「良かった。邪魔だったら言ってね、すぐ帰るから」
潤はホッと胸を撫で下ろして、それからはにかむように笑った。
潤が俺に会いに美術準備室に来てくれた。
俺のことを覚えていてくれたんだ、と素直に嬉しかった。
潤は、昔はまだ背が小さくて可愛かったけど、今は背も伸びて『ザ・イケメン』という感じ(笑)。
だけど、やっぱり当時の面影はあった。
今でも喜怒哀楽がはっきりしてんのかな〜(笑)。
その日を境に、潤は放課後、バイトや俺が顧問を務める美術部の活動がないときは美術準備室に来るようになった。
今まで離れていた時間を埋めるようにいろんな話をした。
俺も一応教師だから、潤は気を遣って長居はしなかった。
授業がない日も会いに来てくれるのが嬉しかった。
あるとき、潤が椅子の背もたれに両腕を重ね、そこに顎を乗せたいつもの格好で
「俺、ここにいたら邪魔じゃね?」
と、尋ねてきた。
「大丈夫だよ」
俺がニコッと笑って返したら、
「良かった。邪魔だったら言ってね、すぐ帰るから」
潤はホッと胸を撫で下ろして、それからはにかむように笑った。
