
Treasure of life
第1章 Baby blue
side M
数ヶ月後―――。
「智くんの授業ってさ、楽しいよね。友達にも評判いいよ。俺も美術好きになったもん」
「そう?良かった〜。楽しいとか好きって言ってもらえると教師やってて良かったって思える」
智くんはフニャっと笑った。
「もうすぐ夏休みだね〜。会えなくなるの寂しいな…」
「夏休みはどうするの?」
「ん〜、バイトと…あと進路希望先の学校見に行ったり?」
「…いつでも来ていいよ」
智くんが思わせぶりなことを言うから、
「ほんと!?毎日来ちゃおうかな」
俺は冗談半分に言った。
「毎日はダメ。進路のことの方が大事なんだから」
「智くんがいつでもいいって言うからじゃん。進路はちゃんと考えてるから大丈夫だよ」
「そっか!潤は偉いな〜」
智くんは手を伸ばして俺の頭をワシャワシャと撫でた。
一瞬ドキッとした。
だけど、
「あ〜、そうやっていつまでも子ども扱いかよ!俺の方が身長高いのにっ」
と、俺は動揺を隠してちょっと大袈裟に言ってみた。
すると、智くんは
「あー、それ気にしてるのにっ!」
と少し怒ったように言うから、可笑しくなって2人で笑った。
数ヶ月後―――。
「智くんの授業ってさ、楽しいよね。友達にも評判いいよ。俺も美術好きになったもん」
「そう?良かった〜。楽しいとか好きって言ってもらえると教師やってて良かったって思える」
智くんはフニャっと笑った。
「もうすぐ夏休みだね〜。会えなくなるの寂しいな…」
「夏休みはどうするの?」
「ん〜、バイトと…あと進路希望先の学校見に行ったり?」
「…いつでも来ていいよ」
智くんが思わせぶりなことを言うから、
「ほんと!?毎日来ちゃおうかな」
俺は冗談半分に言った。
「毎日はダメ。進路のことの方が大事なんだから」
「智くんがいつでもいいって言うからじゃん。進路はちゃんと考えてるから大丈夫だよ」
「そっか!潤は偉いな〜」
智くんは手を伸ばして俺の頭をワシャワシャと撫でた。
一瞬ドキッとした。
だけど、
「あ〜、そうやっていつまでも子ども扱いかよ!俺の方が身長高いのにっ」
と、俺は動揺を隠してちょっと大袈裟に言ってみた。
すると、智くんは
「あー、それ気にしてるのにっ!」
と少し怒ったように言うから、可笑しくなって2人で笑った。
