
オオカミは淫らな仔羊に欲情す
第6章 新しい日常
「じゃあ、誰も行く奴がおらなんだら行ってやっても
ええかなぁ」
「うわぁぁぁ上から目線!」
わざとらしく怒る利沙に笑いながら、
立ち上がる。
「ほな、今日はバイトの面接入ってるから、
もう行くね」
珠姫さんのカフェ『フィガロ』でのバイトは
平日の昼前11時から夕方の4時まで入ってる。
貯金額は着実に増えてるが、なるべく早く
1人暮らしをしようと計画中なので、
週末バイトも現在必死に検索中だ。
「おぅ。気張りぃや」
笑いながら利沙と別れて面接場所の**へと
向かった。
クリスマス……恋人……
そりゃ、栞だって一応お年頃の女子なので、
欲しいのは欲しいが、デートをする時間が無い!
学校卒業するまで恋人はお預けかなぁ……。
ファイトだ! 勤労少女!
