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オオカミは淫らな仔羊に欲情す

第8章 学校にて

  どのくらい時間が過ぎたのか……


「ん、ん~ン ―― あれっ? オ、レ……」


  鮫島先生が目を覚ました。


「よく寝たね」

「ん、あぁ……久しぶりに気持ちよかった」

「そっか、なら良かった。じゃ」

「学校?」


  立ち上がる私に鮫島先生が聞いてきた。


「今日は*時から ――」


  ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ ――

  鮫島先生の胃が鳴る。


「お腹、減ってるん?」

「そういや、朝から何も食ってなかった」


  腕時計を見ると午後5時近くだった……小1時間、
  ココに居たんだ。

  うちもお腹減った……


「めっちゃ美味いもの食べさせてあげる。
 ついておいで」


  笑って歩き出すと、鮫島先生も後ろから
  ついてくる。


  着いた先はうちら定時制部の生徒達から
  絶大な人気を誇る大衆食堂。
  
  ここのかき揚げ丼が超美味いのだ!
  そろそろ夕ご飯時で混み合い始めてる店内の
  カウンター席に座った。


「おばちゃん、かき揚げ丼二丁!」

「あいよ」

「初めて来た……」


  鮫島先生は活気のある店内を見渡す。


「穴場中の穴場」

「たまには、こういう所もいいもんだな」

「でしょ~?」


  少し気分が浮上して話していると、カウンターに
  アツアツのかき揚げ丼が2つドンっと置かれた。

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