こんな日は抱いて欲しい
第10章 秘密をぶっちゃけろ!
「でも僕は、このどうしょうもない根暗なデブ時代があったからこそ、女性への憧れの象徴を漫画に描く事が出来た。
謙虚になれたんですよね。
僕みたいな男に優しくしてくれてる人は天使なんだって。
僕はひたすら秋葉原に通いました。
いろんな天使と話ました。
それだけでも幸せだったのに、ある日、生意気ガールという塩対応専門の店に興味本位で入ったら、本当にオブラートに包んでくれないガチな女の子が接客するんですよ。
『結果にコミット出来ない白豚ちゃん、何飲む?』って。
いくらソレが売りでも、真正面から言われたら心がポキンときますよね。
甘々な二次元から現実に魂を返還された瞬間でした。
これがリアルなんだと思い知らされたわけです。
それからですかね、本気でダイエットしたんのは。
今の体形になるまでね……。
身長が176ある割には、体重が98キロです。
しかも、色白なら白豚がバラ肉下げてるようなもんですよね?」
「いや……そんな事は……そこまでは………」
『フォロ〜自虐ネタ話している人には同調な姿勢♡』
「先生、美味そうだったんだね?
網焼きしたら、ジワジワと汁が下に滴るくらい〜」
『メロンちゃんにもオブラートはありません……ね。
聞いてる分には楽しいけど……なかなかの苦労人なんだね、神木龍之介。
ローマは一日にして成らず的な?』