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こんな日は抱いて欲しい

第10章 秘密をぶっちゃけろ!


 「あは……2人ともそんなに驚きました?」

 「意外です」

 「先生は根暗っぽいけど、デブ出身だとは思わなかったな〜」

 「衝撃的です……」

 『カミングアウトか?神木龍之介?』


 「僕の学生時代のあだ名は神木ブー之介ですよ!」

 「ブー之介って!!」

 「ブー之介〜〜」

 わりぃ、カルーアミルク鼻から飛び出るわ〜〜 

 「ハァ……お2人にこんなにウケて頂けるのは光栄です。
話しやすくなりましたよ!」

 ここで、頼んであったソルティードッグを一気に飲み干す神木龍之介。
そして、続きを話し始めた。


 「あっちの神木隆之介がやたらスリムでクールなキャラだから、随分と比較されましてね。
そりゃあ〜暗い暗い学生時代を送りましたよ。
漫画の美少女と妄想でしか触れ合う機会がなくて……。
僕の魂は二次元に行ったきりでした。
秋葉原は聖地でしたね。
根暗デブの僕を歓迎してくれますし、メイドカフェでお年玉を散財するような男でした。
それでも幸せだったんです。
女の子と近い距離で話せたり、頼んだオムライスに名前書いてくれて♡までつけてくれた。
一緒に写真まで撮ってくれて」


 『あちらはそれがお仕事ですから……ねっ、先生』

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