こんな日は抱いて欲しい
第2章 レディースコミックしちゃう?
「やっぱり、真由ちゃんだった」
「ひ、久し振りだね…」
「うん、久し振り!
一人?」
「一人」
「一緒してもいい?」
「あっ、うん」
「窓際の席に見覚えのある可愛い子居るな〜って。
人違いでも、カレー食べて帰ろって思って入ったんだけどさ……。
まさか、こんな所で真由ちゃんに会えるとはね!ラッキー!」
あっ、そう。
ラッキーなんだ?
千紗から色々聞いていてます〜っていうより、私の元彼のマブダチでもある、山田翔君。
私と千紗が居酒屋で飲んでいた時に、たまたま隣同士の席になってナンパしてきたんだよね…。
「翔君も元気そうでなにより」
「元気だけが取り柄」
そう言って笑う翔君は、一見爽やかに見えるが、エッチが下手クソだと伺ってます。
千紗に二股かけられて、都合のいい男にされ、本命との匙加減に利用されたんだ。
挙句、自然消滅という姑息な手段で終ったんだよね?
『彼氏にバレたらヤバイし、エッチがね……合わないのよ。
そろそろ潮時だったんだよ』
なんて言いながら、ペロっと舌を出して本命に帰りましたとさ。
尚、今現在も、その人でなしと私はマブダチなんですが……。
千紗に代わってお詫びします。
『ビッチでごめん』