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こんな日は抱いて欲しい

第2章 レディースコミックしちゃう?


 「偶然だよね?」

 「ホント、偶然!」

 「あはは」

 笑うしかねーだろ。
千紗に振られた仕返しを私にしないよね?

 「千紗がさ……
ここのカレー好きだったよね」

 「あっ、あ、うん」

 「千紗、変わりない?」

 「えっ、あ、うん」

 本命と暑い中お台場の観覧者に並んでますよ?
何ならタンドリーチキンなんて生温いから、血祭りにあげてやりますか?

 「そっか。なら良かった」

 おっ!?別れたら根に持たない出来た子ですか?

 「うん……」
 
 「ここのカレー美味いよね!
あっ、真由ちゃん、今日はまだ飲んでないの?
こんな日はビール欲しくない?」

 「……だよね。じゃあ、飲んじゃおうかな」



 結局、一緒に飲んでサモサも摘んでるし。
頼んだチキンマサラとナンのセット半分こにもしたし。
セットドリンクのラッシーより、生ビールを欲してしまう雰囲気になってるしぃ〜
知らない人が見たら、私ら仲良しカップルだって勘違いすんじゃね?

 和気藹々しちゃってるよ……

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