テキストサイズ

こんな日は抱いて欲しい

第3章 カモ〜ン


 「真由ちゃん、真由ちゃん!!」

 私を現実に戻す甘い声。
リアルも夢心地続行!!

 「あっ、あ、ゴメン」

 「ボォ~とするほど酔っちゃった?」

 「う、うん」

 「可愛いなぁ〜
真由ちゃんは彼氏居ないの?」

 「居ないけど……」

 「まだ、瑛太が忘れられない?」

 「ないない!!」

 元鞘なんて、有り得ません!

 これは新たな恋の予感への確認なんでしょうか?

 「そっか。なら良かった。
俺も千紗と別れて良かったと思う。
じゃないと、今がないもんね」

 「うんうん。そうだよ!」

 『ビッチとロクデナシニートなんかに依存してる暇なんてない!』

 「突然、姿くらました千紗を恨んだし、LINEもメールも電話もブロックされて、恨んだりもしたけどさ……千紗が今幸せならいいや!」

 「酷いよね〜千紗も」

 「でも、その分引き摺らなくて済んだ。
多分、千紗には他に好きな奴出来たんだろ?」

 その通りっていうより、最初から二股。
何度も言うよ、マブダチがビッチで御免なさい!

 「私なら……翔君にそんな事しないよ」

 ブチ切られたマブダチを庇う気なんてないよ。
ただ、目の前の翔君を傷つけたくないだけ。
清く正しく生きてる私にも、サプライズがあってもいいじゃ〜ん!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ