こんな日は抱いて欲しい
第3章 カモ〜ン
「有難う。真由ちゃん」
「うううん。
千紗も勿体無いよな…。
翔君と別れちゃうなんて」
『本当の事は言えない分、ほんのりフォローくらいはしときますよ!
だって、私、大人な女だも~ん』
【ブゥーブゥーブゥー】
翔君の胸元からバイブ音。
スマホ取り出して、確認。
そして、また胸元へ。
「千紗の事はもういいんだ。
俺も、真由ちゃんダメなら千紗ってとこあったし…」
「あぁ……うん」
この後の誘いへの照れ隠し?
「またこうして会えるといいね。
あっ!LINEでも交換しとく?」
『オイ!この後………誘わないのか?』
「しょ!しょ!」
『まぁ、一応喜んでおく……』
「あっ、うん」
「俺のIDはこれね!」
「はいはい」
奥手なのか?
まず、繋がりをGETしとくタイプか?
「あっ、真由ちゃん有難うね。たまには連絡頂戴ね。」
「うんうん」
「俺、今からさ……レイトショー観に行く約束なんだ!」
「へぇ〜そうなんだ」
『誰とだよ!』
「酔っ払ってから字幕追えないだろうな…。
まぁいいっか!
俺が観たいものじゃないし」
『ハァ?何言ってるの、こいつ?』