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こんな日は抱いて欲しい

第5章 真由子のセレナーデ♪


 「腹減らない?」

 「少し」

 「飯、行かないか?」

 「あっ、うん」

 少し見つめ合って、私は席を立つ。
制服もいいけど、飾り気のない白い無地のTシャツとスキニーな黒のチノパン姿も良く似合うね〜瑛太。

 私がお洒落をサボらなかったのは、この男の隣を歩いても、引け目を取らない女で居たかったから。
瑛太をガッカリさせたくなかったから、うんと背伸びもした。
アキレス腱切りそうなくらいな!

 努力出来ない男じゃ、女は成長しない。
つくづく思うさ、出会った頃、お前は何故ニートだったんだよ!

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