どうして私だけ…
第2章 健康診断
「『西園寺大学病院』で
再検査を受けて来ないと行けないって」
「えっ…」
今まで、そんな風に健康診断に引っかかったことなんて
一度もない。
「こんどの土曜。
職員誰かが車出すから、
朝9時半出発。わかった?」
竹野内さんは、
ベッドに寝転がっていた凛花と
机に向かう椅子に座った純奈に
1枚ずつ、診断結果の紙を渡す。
信じられない気持ちで、
その紙を見る。
『胸部レントゲン写真』の欄が
警告を表すように、ピンクに塗られていた。
「逆だしね(笑)」
純奈が、凛花の手から紙をすっと取り上げ、
代わりの紙を渡す。
「もう5年目でしょ、
まだ見分けらんないの?(笑)」
なるほど。
新しく渡された紙の左上に
『小松原凛花』と書いてある。
さっきのは、純奈のだったに違いない。
でも、胸部レントゲン写真の欄がピンクになっていることは変わらない。
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