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結果が出る10日後の外来に、相葉さんは “一緒に行く“ と言って聞かなかった

身内ではないから診察室には入れないと伝えても、それでもいいからと言って譲らなかった


相葉さんには端から “行かない“ 選択肢はないようで

俺も特に嫌だとかそう言う気持ちもなかったから、それならと断る事もしなかった


いや、むしろ嬉しかったのかも知れない

こんなに自分の体の事を気に掛けてくれる人は今までいなかったし、些細な変化にすぐに気付く人もいなかったから


だからこの人の為に

相葉さんの為に、治療して元気になりたい

そして

相葉さんと同じ立ち位置で色々なものを見たいと思う

今まで知ろうとしなかった “楽しい事“ や “嬉しい事“ をこの人と共有したい


この短期間でここまで気持ちが変わった事は、自分でも信じられないけれど

心が暖かくなるのは隠しようのないもので

素直にそれに身を任せる事にも、もう抵抗は感じなくなった