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俺はスマホにそこまで詳しくなくて

はっきり言ってそこに組み込まれた機能なんて殆ど使わないから分からない

「えと…ごめん、やり方分からない」

だから素直に相葉さんに謝ったら


「あ、そうなんだ。俺こそごめん。…1つ1つ打つのもいいけど、…二宮さん」

「はい？」

「嫌じゃなかったら、俺がやってもいい？」

スマホを貸せ、と言う意味らしい

別に貸して困る事もないから、戸惑う事なくすぐに相葉さんにそれを手渡した

それをどう思ったのか、相葉さんが少しだけ目を丸くする

だけどすぐにクシャッと笑って “ありがと“ とスマホに視線を移して何やら操作を始めた



「はい。これで俺の情報ばっちり」

返されたスマホの画面を見て、思わず “えっ“ と声が出た


そこには

名前は勿論、電話番号から住所
生年月日から身長体重などのプロフィールまで映し出されている


「相葉さん…？」

「それが俺の全部。よろしく！」


まるで子どもみたいに笑う相葉さんに、俺はもうつられて笑うしかなかった



「友達、なってくれますよね？」

確かめるような相葉さんに、俺は何の迷いもなく
頷いてみせた