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自分であるために

第12章 自分であるために

「あらぁ。あなた、あの有名なメイクアップアーティストちゃんじゃなぁい? 動画、参考にして見てるわよん!」

 そう、俺は、学校を卒業して、無事にメイクアップアーティストになることができた。有名人からのオファーもそれなりに来たりすることもある。が、基本的には、あの時、Dark Moonが紹介してくれたお店の中の一人が独立して建てたお店で働いている。

【Charming Sunflower】

 チャーミングサンフラワー。その魔法にかかると誰もがひまわりのような笑顔になれるようにという願いを込めた店名にも惹かれ、その人についていくことに決めた。

 今はついていことにしたが、いつか自分の店を持ちたい。そして、もっとたくさんの人を笑顔にしたい。それが今の俺の新たな目標であり、夢である。

「あ、ありがとうございます」

「あらぁ。本物なのねぇ~。やだっ、近くで見たら、カワイイわぁん。ダーリンに内緒でワタシと遊んでみないかしら?」

 カウンター席でオーナーさんとの距離が近い。確か彼と一緒に立ち上げたBarだというのになんという距離感。もう少しでキスでもしてくるのではないかという程の顔の近さだ。



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