テキストサイズ

あと3秒だけ。

第12章 お忍びデート。


『そろそろ着くよ。』

『もしかして...』

『そ、海♪』


海岸沿いの道路に駐車し、

車から降りる。


『手、つなご。』

差し出された右手をぎゅっと左手で握る。

『ここさ、夏だけ夜にライトアップするって聞いて有紗と来たいなあって思ってたんだ。』

『・・・きれい。』

『だなぁ…。』


七色のライトが

何キロにも渡る砂浜を照らす。

ここは、この辺でも有名な海水浴場だ。

夏休みなのだろう、

学生らしき人たちが結構いる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ