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私の思うこと

第29章 私はなにマンガ先生?。

埼玉美術専門学園、漫画学科、卒業。


そして、なにになることもなく、私はそのままなぜだか歯科医の歯科助手として就職した。


今でも、密かに後悔はしていたのだ。


だから、イラストの依頼が来た時は、相当に嬉しかったのだ。


R指定を受けるような本からの依頼だったが、しかし、私はそんな雑誌からの依頼に対して、純愛ラブコメ、ラブの先を描かない、エロではない漫画を描いた。


当然、怒られた。


しかし、読者はいい話だと気に入ってくれ、同人誌界隈では、私の作ったその作品の成人向けが売れ行きらしい。


エロマンガ先生ではない私の意地が。まさか読者に感動を与えられるなんて。


ところで突然だけれど、私の元に何通か、読者からメールが来ることがある。


その内容は面白かったなどというものから、様々なものまであるのだが、しかし、一際目を引くものが、エロいですね! だ。


「先生の描く漫画のキャラの反応がいちいちエロくて、最高です!」「先生のキャラで毎日、えっちなことを想像しています」。


正直、嫌になりそう。

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